
私が担当するお客様の多くは、界面活性剤メーカーを主とした「基礎化学品」を使用するメーカーさんです。こうした企業は、ものづくり過程の"川上"に位置しており、それらの材料を用いて作られる末端製品は多岐にわたります。たとえば界面活性剤は洗剤を始め、塗料や繊維関連、さらには電子分野でも広く使われます。ですから私にとっての「お客様」が当社の他部門では「仕入先」となっているケースも珍しくありません。
基礎化学品に限りませんが、営業の仕事は「売ったら終わり」ではなく、むしろそこからがスタートです。販売後もこまめにお客様を訪問して意見や要望をヒアリングし、何か問題があれば即対応する。そういった地道な活動が、顧客満足度を高めるとともに、新たな受注にもつながっていきます。
私の営業活動では、お客様の開発部門だけでなく、購買部門とのコミュニケーションも重要です。購入品に関して、現在困っていることやテーマなどをお聞きし、解決のために考え提案する。特に独立系の当社は、数百社にのぼる取引先から様々な品目に関して、幅広い調達の選択肢を提供できることが強みとなっています。
あるとき、お客様の購買担当との情報交換の中で、現在他社ルートで仕入れられているある材料を、条件次第で変更できる可能性があることをキャッチしました。そこで私は、現行の材料を上回る条件提示をメーカーさんにお願いして、当社への材料切り替えに成功しました。こうしたことも、日頃から購買部門と密なコミュニケーションをとり、さらにメーカーさんとも当社と一体で動いてもらえる"良い関係づくり"を地道に進めていたからこそだと思っています。
お客様の"代理人"として、効率的な調達業務をサポートすることが、私たち商社の基本的な使命の一つですが、これからの時代は、お客様の「新たなビジネスの創造」にも積極的に貢献していくことが求められます。
基礎化学品の場合、業界が違っても技術的に相互に関連している場合がよくあります。多くの得意先、仕入先と接する中で得たそうした情報をもとに、当社にとっての「仕入先の2社」を、「仕入先と得意先の関係」にするなど、新たな商流やビジネスが生まれる可能性が常にあります。そのためにも、さらに幅広い商品知識を身につけ、得意先と仕入先双方のビジネスをさらに深く学んでいかねばと考えています。そしていつかは、お客様にとってはもちろん、社会にとっても画期的な商品を、お客様と共に創り上げていきたいです。それが商社としての"さらなる価値創造"になると思います。
学生時代は理学部で化学を学んだが、「もともと人と話すのが好き」で、最初から技術畑より営業職を志望していたという。会社訪問時に感じた「人間関係の良さ」で三木産業を選択。「入社して時が経つにつれ、ますますそれを強く実感しています」。
今一番はまっているのはゴルフ。もともとは「営業にも役立つ」と勧められ、入社当時の上司からクラブをもらい始めたのですが、最近はプライベートでもコースを回ることもあります。スコアはまだまだですが、練習をしてもっと上手くなりたいです。